玉ねぎ娘
呆れないで笑ってくれるって、有難いことだなあ、有難や、有難や、南無南無、南無阿弥陀。
ここ数日の間に、喉が腫れて、粘性のある鼻水もあって、痰も絡んでいて、おや〜〜風邪かな〜〜?と思う節があったので、玉ねぎを1つと1/2個お鍋にぶち込んで、ぐつぐつして、ぺろりと食べた。
元気を取り戻すために、食べた。
私は日頃から、「香り」や「悪臭」には敏感だけど、特に生活の中での「臭い」には疎い。
はっは〜ん!この人昨日は餃子食べたナア〜〜?
とか
ズバリそこの君!ニンニクの匂いすごいぞ!?お昼のラーメンにニンニク入れたろ?!
みたいなことって、ないんだ、ほぼ無い。というか、日常で生活していて、「ごはんの匂い」が染み付いてたり、体臭や口臭として現れてるっていう現場に出くわしたことがなかったし、実際気にもなってなかった。つまり、自分も大丈夫だと思っていた。
ら、
「玉ねぎ臭い!!!」と、この様である。
こちとら、
へ?ハア?ねぎ類は臭うっていうけどさ、けどさけどさ、え?そんな臭いする?っていうか玉ねぎ食べたくらいでそんな臭う?玉ねぎだぞ?え?おや?は?ハァン?
という気分である。
しまった。
ああ、よりによって玉ねぎが苦手な人と長い時間過ごすというのに。やってしまった。ごめんなさい。配慮が足りませんで。すいやせん。さあせん。
と思っていたら、「玉ねぎ娘」と名付けられた。
これってさ、きっと何気ない一言だと思うんだけど、すごく救われる一言だったりするんだよね。(世の中にはこの一言で傷つく人ももちろん一定数いると思うんだけど、私は救われた、という話!)
笑って「ひど〜〜い!」と言いながら、救われた自分がいた。
なんか、本当に色々と救われてる。
アー!やってしまった、ガーン。ちーん。と思って凹んでしまいそうな時に、明るくフォローしてくれる。愛。
あー、いまおならしちゃった!ごめん!くさい?って言ったら、ここ換気扇回しちょるけんおならスペースだからどんどんしなさい!と言われ、
トイレとか行きにくいなあとか思ってたら、あなたうんちしよる?!カラダに悪いからしなかんよ!と言われ、
これ使わせてもらっていい?これ置かせてもらっていい?って言うと、許可なんていらないから好きに過ごして好きなものどんどん使い!自分の家だと思って!って言ってくれて、アーこれがアレね、ふむふむ、なーんて思っている。
親しき仲にも礼儀あり、って、思ってる。
でも、その礼儀と遠慮は、違うのかなあとも思うようになってきた。
遠慮してたら、人との距離を、いつまでも詰められないんだろうなあ。
と思いつつ、親しき仲にも礼儀あり、なのに親しくなったつもりで礼儀を忘れてしまって、人間関係をクラッシュ!した苦い苦い思い出が山ほどあるので、気をつけなければ、とも思う。
礼儀と遠慮、難しい、境と、ブレーキ。
こんな考えてばかりで、暗くて、ネガテイブで、どうしようもない私のことを、受け入れてくれて、有難う。有難う、有難う、有難や。
どうしようもない私の言動に、呆れないで笑ってくれて、有難う。
たくさんたくさん、救われる。
玉ねぎ娘は、一つ勉強になりましたので、今後気を付けさせていただきます。ですので、今後もどうぞよろしくお願い致します。はい。
では。