生きることと死ぬこと
生きることと、死ぬこと
どっちが辛いんだろう、苦しいんだろうと考えたのが昨日の夜。
結局、「生きてても辛いことばかりだから、生きることのほうが死ぬことよりもずっと辛くて残酷だ」という結論にたどり着いて、目を閉じた。
心の底から憎くて、悲しくて、辛くて、でも醜い感情を持ってしまう自分に更に腹が立った。
グラグラ、グツグツ。
疲れもあって、しばらく布団の中で考え事をしていたら寝ていた。
朝起きたら、なんでもない日常だった。
昨日の感情も、どうでもいいほどあっけらかんとしている自分に呆れつつ、朝の支度をした。
昔、母によく怒られた。
母は前日の夜にとても怒っていても、朝起きるとおはよう、と言って朝ごはんの準備をしてくれていた。
それがどれだけ凄いことなのかを、思春期に入って気づく。
わたしの怒りは寝ても治らなかったから。
でも今日はなんだか違った。とても悔しくて、悲しくて、辛かったのに。傷もまだ痛むけれど、あんなに痛かった心は痛くなかった。
歳を重ねて、痛みに鈍感になったのか?はたまた慣れなのか?経験なのか?大人になったのか?
もう明日から笑えないや、と投げやりになった人生も、寝て起きたら案外すっきりとしたくだらないことで、やっぱりもう少し生きてみようかな、と思った。明日明後日を、生きてみよう。
死ぬことは、生きることよりずっと簡単だけれど、それでも生きていたいと、思う、そんな日もあったって、いいじゃない。
また今日も寝たら明日が来て、いろんなことがあるんだろうね。
また辛いことがあったらいっぱい寝よう。
そうしよう。
おやすみなさい。